EDと病気

EDと生活習慣病

1998年に行われた「日本における年齢別ED患者数の割合調査」によると、日本におけるEDの推定患者数は約1130万人だそうです。年代別に見ると、40代で約20%、50代で約40%、60代で約60%がEDであると推測されています。例えば、25歳?75歳の男性の人口は4107万5000人いるので、単純に計算すると、約3、6人に1人はEDの可能性があるということになります。

今後の高齢化社会に伴い、ED患者数はさらに増加することが予想されます。生活習慣病と聞くとどんな病気を思い出しますか?高血圧症、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、高脂血症などが挙げられますよね。実は、これらの病気には共通する原因があります。

何だと思いますか?これらの病気は、体のなかの一酸化窒素(NO)が減少して、動脈硬化をおこすことによっておきることがわかってきました。たとえば、脳で動脈硬化がおきれば脳梗塞、心臓で動脈硬化がおきれば心筋梗塞になります。もうおわかりですよね。そう、ペニスの血管が動脈硬化をおこしたのがEDです。EDに気づいたら、まず生活習慣病を疑うことが大切です。



EDとメタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームとは、内蔵脂肪の量が120平方メートル以上で、高脂血症、血圧、血糖値のうち二つ以上が基準値をこえていることをいいます。

内蔵脂肪を測るためにはCTスキャンなどが必要になるため、簡単な方法として、お腹まわりを目安にしています。おへその高さの腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上だとメタボリックシンドロームです。メタボリック(Metabolic)は「代謝」を意味し、シンドローム(Syndrome)は「症候群」を意味します。メタボリック症候群と診断された男性のなかには、EDであるケースがちょくちょく見受けられます

。食べ過ぎと運動不足により、内蔵脂肪ができて、代謝に異常をきたすことがあります。EDの原因は、それらの内蔵脂肪が発生する活性酸素にあります。この活性酸素の量が増加してくると、体のなかに消去されない活性酸素が残ります。このような状態のときには、血管が拡張しにくくなり、充分な血流が得られなくなります。これらが、生活習慣病の原因となり、さらにはEDの原因に繋がります。このようにEDと内蔵脂肪には密接な関係があります。



EDとうつ病

実は、EDとうつ病は切り離すことができない関係にあります。

表面的には、EDとうつ病にはまったく接点がないように思われるかもしれません。前述したようにEDは、2つのストレスが引き起こしています。社会的ストレスと生物学的ストレスです。驚くことに、この2つのストレスは、うつ病の原因でもあるのです。

社会的ストレスが増加すると、交感神経が活性化してきて緊張状態が続きます。そうすると、人間は一種の防御本能としてこれらから無意識に逃避しようと試みます。この逃避行動のひとつがうつ病なのです。

一方、酸化ストレスが増加すると、一酸化窒素が減少するため、脳の神経細胞の情報処理スピードが遅くなります。このことも、うつ病のひとつの要因です。このようにEDとうつ病の原因は同じであると考えられています。うつ病は見かけと違って、内面に多くの緊張を抱えていることを理解してあげる必要があります。また、アメリカではED患者の1割がうつ病であるとういうデータがあります。




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