EDの原因

EDの2大原因

EDの原因は大きく2つに分類することができます。一つ目は心因性、二つ目は器質性(身体性)です。それぞれまとめました。

(1)心因性勃起不全

過度な緊張、自身喪失、不安など心や気持ちが原因で性交渉がうまくいかないことをいいます。たとえば、仕事上の人間関係や家庭内でのストレス、過去のセックスの失敗や焦り、性欲減退などによるものが多いようです。しかし、最近では研究が進むにつれて、これらは一時的なもので、EDの根本的な原因ではないことがわかってきています。

(2)器質性勃起不全

気持ちや雰囲気ではなく、体そのものに原因があって性交渉がうまくいかないことをいいます。

たとえば、高血圧症、糖尿病、高脂血症や動脈硬化などの病気により血管に障害ができた場合、ペニスに充分な血液が流れにくくなるために、勃起がおきない、もしくは勃起を維持できない状態になります。また、朝立ちがなく、自慰(マスターベーション)をしても勃起しないケースも多いようです。詰まるところ、EDとは血管の病気であるとも言えます。



EDと男性ホルモン

オギャーとお母さんのお腹から出てきたときに、おちんちんがついているかどうかで男女に区別されます。

思春期を迎えるまでは、それほど性別を意識しません。しかし、10歳をこえる頃になると、睾丸やペニスが大きくなり、毛が生えて、声変わりをしてきます。このように男性ホルモンが分泌されるようになると、男を自覚するようになります。

男性ホルモンの原料は、コレステロールです。主なものにはテストステロンがあり、ほとんど睾丸でつくられます。この男性ホルモン(=テストステロン)は、男性特有の筋肉質なカラダをつくり、性欲や精子の形成に働きかけます。また、最近の研究でわかってきたことですが、このテストステロンが減少してくると、ものごとの記憶力や判断力が衰えてきて、抑うつ状態になるだけでなく、性機能がダウンしてEDになりやすくなります。

さらに、筋肉が減って、内臓脂肪が増えて、骨も弱くなってきます。いわゆる、生活習慣病になる確率が高くなります。



EDと酸化ストレス

男性ホルモンは、性欲と密接な関係があります。異性を惹きつけるフェロモンを発生させる働きやドーパミンという興奮作用を促す情報伝達物質を増加させる効果があります。また、男性ホルモンは、血管や神経に作用して一酸化窒素やサイクリックGMPという分子をつくり勃起を促します。

したがって、男性ホルモンが減ると、性欲が衰えて、EDになりやすくなります。さらに、男性ホルモンであるテストステロンと酸化ストレス、そしてEDには、深い関連性があります。

まだEDなんか関係ないと思っている人でも、男性ホルモンと酸化ストレスの度合いを調べると、EDかどうかがわかるのです。逆に、EDかなと心配している人でも、男性ホルモンと酸化ストレスに問題なければ、EDの心配はないということになります。

つまり、男性ホルモンの減少が始まったときから、バランスの良い食事を心がけて、運動をする習慣を取り入れておかないと、近い将来EDになる可能性が高くなるということです。



EDとタバコ

タバコは酸化ストレスの大きな要因です。

タバコのパッケージには警告文が印刷されています。たとえば、日本の場合は「喫煙は、あなたにとって心筋梗塞の危険性を高めます。疫学的な推計によると、喫煙者は心筋梗塞により死亡する危険性が非喫煙者に比べて約1,7倍高くなります。」とか「喫煙は、あなたにとって肺がんの原因の一つとなります。疫学的な推計によると、喫煙者は肺がんにより死亡する危険性が非喫煙者に比べて約2倍から4倍高くなります。」などと書かれています。

このように、タバコは酸化ストレスを発生させて、DNAを損傷させることが問題になっています。EDでも同じことが言えます。タバコの強烈な酸化ストレスが血管を傷つけて、EDになりやすくさせます。

さらには、タバコのニコチンがペニスの血管を収縮させて、血行を悪くさせて勃起をしにくくさせたり、タバコの一酸化炭素が精子のもとになる細胞を壊すなどの害を及ぼします。イギリスの医学協会誌に掲載されたある調査によると、1日に20本以上のタバコを吸う男性が精力に不安を感じる割合はタバコを全く吸わない男性より40%も高く、1日に20本未満のタバコを吸う人の場合でも、吸わない男性より24%高いという結果となったそうです。

喫煙が、勃起に悪い影響を与えるのは明らかです。



EDとサイクリング

EDは気持ちや雰囲気など心の病気ではなく、カラダ(器質)の病気であるとお話しました。このことから、体に物理的(フィジカル)な作用が働くことでEDになるケースもあります。たとえば、ペニス周辺の血管が外側から押しつけられると、血管のスムーズな働きが損なわれて、充分な血流が確保されずに勃起が難しくなるという場合があります。

サイクリング選手にEDが多いというのを聞いたことがありますか?長い間、サドルに座り続けることによって、タマの付け根の後ろから肛門までの間の部分(会陰)の血管が押しつぶされて血行が悪くなって、結果として勃起の働きにダメージを与えることになるからです。

最近はエコロジーの観点や健康志向への関心から自転車を利用する人が増加してきています。サイクリングのような適度な運動は、血液の流れを促進して、ストレス解消にもなりますので、ED予防には効果的です。しかし、あまりにも長い間、自転車に乗り続けるのは注意が必要です。物理的要因などでEDに拍車がかかる可能性があります。

実際、自転車先進国のアメリカでは、サイクリングEDを発症している男性が300万人いるという報告もあります。何事も無理をしない姿勢が大切です。




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